体脂肪燃焼ですること・心構え
体脂肪燃焼のためにはあせらず、無理せず、ゆっくりと
体についた余分な体脂肪を燃やしてしまうには、
1.脂肪が燃えやすい運動をすること
2.口から入るカロリーを減らすこと
この2つを同時に実行する、言うのは簡単ですが、成果を出すまでやり続けることはなかなか難しいことです。
途中で挫折する人が案外多いです。
その第一の原因は、脂肪は高エネルギー物質であって簡単に燃えつきないため、脂肪を燃やすには充分な時間と酸素が必要だということです。
純粋の脂肪のかたまり1kgは約9000カロリーのエネルギーがあります。一方、標準体型の成人女性が普通の生活で消費エネルギーは約2000カロリー。従って、単純に計算して、断食したとして、4.5日でようやく1kgの脂肪が減少するに過ぎません。実際には断食して生活を続けることは困難ですし、また断食すれば脂肪だけでなく筋肉や内臓などの実質組織も減ってしまい健康を害してしまうこともあるでしょう。
余分な脂肪だけを取って生き生きとしたボディをつくるためには、充分な時間が必要だということを知っておきましょう。
人体の脂肪細胞には水分もありますから、実際には約7000カロリーぐらいで体重1kgの変化が起こります。
例えば、運動量を300カロリー増やし、食事を400カロリー減らすことを続ければ、10日で1kg、1ヶ月で3kgの体脂肪を減らすことができることになります。
体脂肪燃焼計画を途中で諦めてしまう第二の理由は、食事の基本が守れず、気分が落ち着かなくなることです。
人間の体というものは、基本的な栄養素が足りていればエネルギー少々不足しても、体調がくずれたりイライラしたりすることはありませんが、逆に栄養のバランスが悪ければ、たくさん食べたとしても、体調・精神力ともに落ちてきます。
適正な栄養バランスを保つことが長続きの秘訣
私たちが摂取しているエネルギーの50〜60%は糖質が占めていますが、この糖質は毎回食事できちんと摂ってさえいれば、1回の量を半分ぐらいに減らしても体調が悪くなるようなことはありません。
次に脂肪。自分の脂肪を減らしたいなら、脂肪を食べる必要はありません。ただしサラダ油は少し必要です。
たんぱく質、ビタミン類、ミネラル類はこれまで通りの量を食べましょう。
しかし、実際の食事のメニューは複数の栄養素がまじりあっていますので、そう単純にはいきませんね。だからはっきりと脂肪とわかっているもの、あるいは脂肪含有量が多いというものは、思い切って食卓にのせないことです。あるいは半分以上残すようにしましょう。
ダイエットスープやプロテインパウダーなどを活用するのもいいでしょう。
理論的には、これらのスープやプロテインと若干の主食、そして便通をよくするのに必要な程度の野菜を少量のドレッシングで食べるというメニューにすれば、普通の人のほぼ半分ぐらいのカロリーとなります。
味覚のレパートリーが狭まることに慣れれば、体調を崩すことなく体脂肪を減らすことは誰にでもできるわけです。この方法と運動を併用する場合、運動前に少量の糖質を摂るようにしましょう。血糖値を低下させないことが大切です。